「まりあのせいじゃねーから」
「あ………」
清人は、私の考えている事が分かるかのようにそう言った。
そうだよね、清人には何でもバレる。
「だから、それを理由に離れるとか言うなよ?」
「でも………」
「でも、も何もねーの。俺が勝手にしたことだ」
そう言って、清人はYシャツを着る。
それを、私はただ苦しい気持ちで見つめる。
「なんか、あの時と逆だな……」
「え……?」
清人は、小さく笑いながら、そう言った。
私は、清人の前に座り、首を傾げる。
「まりあと出会ったばっかりの時、お前愛梨庇って、手、怪我しただろ」
「あぁ、そんな事もあったね」
清人はあの時、私の手に湿布を張ってくれて…。
そうだ、今みたいに…。
今は、あの時とは反対で、私が清人を手当てしてるけど。


