「私は、今までもこれからも、清人だけだって思って、付き合ってたよ」

「まりあ……」

「だけどね、また付き合うのは……やっぱりもう無理だよ」


私のは俯いて、清人の顔を見れずにそう言った。

それに、清人が息をのんだのに気づく。


「無理とか、そんなん離れる方がっ……」

「っ……清人は!!」


私は、清人の言葉を遮って叫ぶ。


「清人は、信じてやれなくて悪かったって言ったけど、清人が悪いんじゃない、最後まで待てなかった私のせいだよ…」


「お前は、何も悪くねぇよ、俺のせいだから…」


離れたくない、でも、傍にいるのが怖い。


「ヨリを戻して、また今回みたいな事があったら?私、もう清人の傍にいるのが怖い。本気な恋ほど、別れる時の痛みって、大きいよね?また味わうなんて、嫌っ…」


私は胸を押さえて、ギュッと目を瞑る。

きっと、時間がこの痛みを癒してくれる。

だけど、また傷ついたら、また癒えるまでに長い間苦しむ事になるから…。