「あの告白は、好きなヤツがいるからって断った」
「あっ………」
我妻君の好きな人って、花菜さんじゃないの?
そう聞こうとして、我妻君の真剣な瞳に言葉が出なくなった。
そんな目で見るなんて、ずるい…。
好きな人に、そんな真っ直ぐ見つめられたら、何も言えなくなっちゃうよ……。
「少しずつ攻めてこうと思ったけど、お前鈍そうだし、単刀直入に言うわ」
あ、あああ我妻君は何を言ってっ!?
バクバクと心臓がうるさくて、頭の中は混乱してる。
ーガシッ
「えっ……ど、どういう意味……」
我妻君は、強引に動揺してる私の腕を掴んだ。
そして、射抜くような視線で……。


