完璧なカノジョの秘密



「俺と、篠田が付き合ってるって勘違いしてたんだろ、愛梨に聞いたぞ。これをバカと言わず、何と言う?バカだろ」


ん……?

今、我妻君が物凄い事を言ってたんだけど、聞き間違い?

私は、眠気が一気にぶっ飛んだ。


「…………今なんと?」

「だから、俺は誰とも付き合ってねーよ」


は、はいぃぃっ!?

で、でもでもあの時、我妻君、花菜さんに告白されてたし…。


「さっき、花菜さんの写真必死で消そうとしてたじゃん!」

「あ?花菜って……篠田の事か?」


え、自分の彼女の名前知らないって、どういう事!?

あ、ありえな……。


「俺は、お前の写真が入ってんのかと思ったからカメラ壊したんだし」

「えっ、じゃあ怒ってたのは……」

「お前が、危ない目にあってんのに、みんなまりあサマなら大丈夫だーって、言ったのがムカついたから」


「え、ええっ!?」


驚愕していると、我妻君が私の前にしゃがみこむ。

私が段差の上に座ってるから、自然と我妻君を見下ろす形になった。