完璧なカノジョの秘密



そして、着替え終わると、私はどんよりとした気持ちで、更衣室を出た。


「はぁぁ~」


なんか、憂鬱かも、我妻君の前で、どんな顔すればいいのよ…。

私は更衣室の前の段差に腰かける。

なんとなく、少し1人になりたい気分だった。

フワリと、風が私の濡れた髪を撫でる。

 
壁に背中を預けると、なんだなドッと疲れが押し寄せてきた。


あー、プールの後って、なんでこんなに疲れるの…。

というか、今日はそれプラス全力疾走したからかな…。


あー……少し寝たらまずいかな。

愛梨さんに、昼行くって約束したのにな…。


授業までに起きてこれなかったらどうしよう、でもまぁ……いつもちゃんと授業受けてるし、今日くらい…。


そんな事を考えているうちに、私は外でそのまま、眠ってしまった。