2人が並ぶと、やっぱりお似合いに見えて、胸がキュッと締め付けられる。
「私、着替えてくるね……」
「まりあ様、まさかあの子が……」
愛梨さんは、私の顔を見て悟ったみたいだ。
心配そうな顔をしているのが、その証拠。
「うん、でも……これで良かったんだよ」
何が良かったのか、自分でも分からないけど、2人の幸せを祈るもんだよね、普通。
ここで私がでしゃばったら、2人事かき乱すだけだし…。
「まりあ様………」
「じゃあ、着替えてくる。お昼は、ちゃんと理科室、行くからね」
そう言って先に歩く私を、愛梨さんの心配そうな眼差しが見送っている事には気づいていた。
だけど、振り返ったら、愛梨さんに泣きついてしまいそうで、私はその場から逃げるように更衣室へと戻るのだった。


