「え……?今の音っ……」
花菜さんは口元を覆って窓を見る。
私はスクール水着姿だけど、花菜さんはブラジャー姿。
花菜さんの写真は、ものすごくまずい!!
「まさか、あの盗撮犯!?」
「ど、どうしようっ!!私、この姿だしっ…」
泣き出してしまう花菜さんに、私はバスタオルをかけてあげる。
「フィルム、取り返して来るわ」
私はスクール水着のまま、更衣室の扉に手をかけた。
背中に、花菜さんの視線を感じる。
我妻君の大切な人だもん、絶対に取り返さなきゃ。
でなきゃ、我妻君が悲しむ!!
「まりあ様っ、危ないです!」
「大丈夫、あなたは着替えたら、先生を呼んで」
ーバタンッ!!
私はそのまま更衣室を飛び出した。


