ーカランッ
手に持ったアイスコーヒーの氷が、涼しい音を鳴らす。
私は、愛梨さんと駅の近くのカフェに来ていた。
テラスのあるカフェなので、せっかくだから、カフェでお茶をする。
「まりあ様、我妻君の話、聞いてみませんか??」
「でも、彼女が出来たーとか、報告されたら、心ズタボロだよ……」
「まりあ様……辛かったですね。愛梨のケーキあげるので、元気出して下さい!!」
落ち込む私の話を聞きながら、私が元気が出るように、自分のショートケーキを分けてくれる。
愛梨さんは、すごく優しい。
友達って、こんな時に傍にいてくれる、悲しみを一緒に受け止めてくれる、大切な存在なんだと知った。
「まりあ様、やっぱり愛梨は諦めるには早いと思います!」
「でも……」
弱気な私に、愛梨さんはニッコリ笑う。
「まりあ様の方が可愛いんだって、見せてやるんですよ!これはズバリ、水着大作戦!!」
「水着大作戦??」
「ふっ、ふっ、ふーっ!ここは、愛梨にお任せ下さい!」
そう言って不敵に笑う愛梨さんに、なんだか不安になってする。
わぁ、だ、大丈夫かな。
うん、でも愛梨さんがこうして私の為にしてくれてるんだし、ここは任せてみようかな。
そう思って、私は頷くのだった。


