「だから、私……我妻君に会うのが怖くて…」
「恋……愛梨も、しているので、わかります」
え……。
聞き間違いかと思って、私は愛梨さんの顔を見つめる。
すると、愛梨さんの顔は、林檎のように赤くて、恋する乙女の顔だった。
「え、えっ!?」
「えへへっ……あ!!でも、まりあ様への愛は不滅です!!」
その″でも″の意味は分からないけど、愛梨さんは私もの両手を握って、ブンブンと振った。
「もしかして……猿君??」
遊園地でも、なんだか雰囲気が良い感じだったし、なんとなく猿君かなぁと思った。
「はわっ、愛梨、そんなに分かりやすいでしょうか!」
「ふふっ、わりとね」
慌てふためく愛梨さんに、私は笑った。
袖をギュッと握る愛梨さんが、すごく可愛いなと思った。
恋をすると、女の子はこんなにも可愛くなるんだ。
「ねぇ、愛梨さんは猿君のどこに惹かれたの??」
なんだか、友達の恋バナを聞きたくて、私は愛梨さんに、尋ねる。
「えーと、なんていうか、猿先輩って、バカそうに見えるじゃないですかぁ」
「んー、ノーコメントで」
仮にも、好きな人をバカ呼ばわり…。
私は苦笑いを浮かべて、愛梨さんの話に耳を傾ける。


