完璧なカノジョの秘密



「ズバリ、まりあ様は我妻先輩が好きなのでは!?」

「っ!?」   

愛梨さんに核心をつかれて、私は締め付けられる胸を押さえた。

な、なんで愛梨さんにバレてるのかな!?

私って、そんなに分かりやすい!?


「まりあ様の事、ずっと見てきた愛梨の目に狂いはありません!!」

「は、はは……」

愛梨さん、それはそれで怖いような…。

乾いた笑みを浮かべる私には気づかず、愛梨さんは続ける。
 

「まりあ様、何かあったのですか?」

「うーん、実はね……」


ここまでバレてるんだし、もう話してもいいよね。

というか、1人で悩むには苦しいから、聞いて欲しい。

そう思って、3日前に見た事を愛梨さんに話した。

もちろん、我妻君への気持ちの事も。