完璧なカノジョの秘密



「あのっ……、……、」

あれ、声が遠くて聞こえない!!

あの子、なんて言ったんだろう……。


「俺、……、…、」

ーガバッ!!


すると、衝撃的な事に、我妻君とその子は、抱き合った。

それに、私は言葉を失う。


「嘘………」

ねぇ、我妻君嘘だよね……?

我妻君、告白OKしちゃったの?

私の事、少しは特別に思ってくれてるって思ってた……けど、私の独りよがりだった?


-ポタッ


「っ……っ!!」


涙が流れて、私は嗚咽しそうになるのを堪える。

そこから逃げ出そうとして、後ずさった。