***** 最悪だ。 仕事中、斜め前のデスクからすごい形相で睨まれていた。 まあ、休憩中の今も睨まれているのだが。 「あなたなんかに、嗣永さんの取材なんて務まるわけないじゃない?」 テカテカ光る唇に指を当てながら部長と話していたのとは大違いだ。 マツエクたっぷりの目が険しくつり上がっている。 「部長もそれがわかってないのね。私から言ってあげてるから、感謝しなさいよ」