「さて、どうしたものか…」 軋む背もたれに体を預け、何もない天井仰ぐ。 そういえば、俺に見合いの話出てたな… 面倒だ。彼女作るか? でも、彼女といった特定の女を作るのも同じくらい面倒極まりない。 どの女も、『好きじゃなくてもいいから付き合って』というくせに、終いには『仕事と私どっちが大事なの?』と泣き出す。 好きじゃなくて、が前提で付き合ったのに仕事と自分を天秤にかけた質問をしてくるのだ。