「ごほん、それじゃあ始めようか。」
う、うわあぁぁ、すごいドキドキするっ!!

「"俺、お前を独り占めしたい。俺じゃダメかな?アイツじゃなきゃダメ?"」

魔法みたいに私の耳に春樹の声が届いていく。

「"まだ、アイツのことが好きなの?………ねぇ、俺だけを見てよ"」

もう、あの人のこと好きじゃないよ。
小さい頃から春樹のこと見てるよ。
だから、だからそんな悲しそうな顔しないで。