おんなのこの なまえは、こころといいました。

おばあさんの うちへ あそびにきたこころは、

あるひ、ひとりで やまへ

いきました。いつもは、おばあさんが つれていって くれましたが、

一度ひとりで 行ってみたかったのです。

おばあさんは いいました。

「とおくまで いっちゃ
いけないよ。やまへ いったら
気をつけて、ようく みなくちゃ
いけないよ。むらの みずうみが
みえなくなる とこれまで
行ったら、まいごに なって
しまうからね。みえなく
なったら もどるんだよ」