クールな神様が降臨中!

「お願い!!」

ウミさんが顔の前に手を合わせて頼んできた。

『何で俺なんですか?』

気になっていることを聞いてみた。

「江川 蒼空君、君が神様になるにふさわしい器だからだよ。」

急にウミさんが真剣になった。

『俺がですか?』

「あぁ、そうだよ。
君は人を信じる心を持っていない。
でも、''頼れる人がいない傷み''孤独という傷みを知っている。だから、困っている人がいたら、神の力で助けてあげて欲しいんだ。」

『.....』

「神の力を悪に使うやからにこの力は渡せないからね。」

『はぁ、俺はあんなつまらない世界の神様にはなりたくない。』

俺は、溜め息をはきながら言った。

「あれ?言ってなかったっけ?
僕は人間界の神じゃなくて、魔法界の神だよ♪」