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「絶対に部屋を一室確保する。」

今は高1の寮に移動しながら、海斗たちに心のなかで決意したことを話している最中だ。

海斗「あぁ!頑張れ蒼空!!」

蓮「蒼空、ガンバ!」

ありがとう、友よ!

友達ってこんなにも素晴らしいものなのか。

はじめての感情だ。

素直に嬉しいと思った。

莉沙「着いたわ。」


...デカっ

心の底からそう思った。

高1全員が住むんだからある程度大きい家だろうと思っていたけど、予想以上だ。

4階建てのすっっごい大きい家だ。

俺たちは寮の中に入っていった。


『ここが今日から俺たちの家になるのか。』

美羽「そうだねっ
ワクワクする!」

俺たちは広い玄関でくつを脱いで、廊下をあるく。

廊下の横に何室か部屋がある。

ガチャ

蓮がドアをあけた。

寮のドデカイ家は吹き抜けになっていて、開放感のあるつくりになっている。

すごくオシャレだ。

俺たち以外の高1全員が何にも置いていない、絨毯しか敷いていない床に輪になって座っている。

その輪の中に俺たちもはいった。

「「「「きゃああああぁぁぁぁ////////」」」」

「「「「うおおおおぉぉぉぉ////////」」」」



うるさー。

女子は蓮と海斗がいるから騒いでいるのだろう。

そして男子は、セフィにアルバ、莉沙と美羽がいるから騒いでいるのだろう。

どこから、あんな声が出るんだ?

今すぐテレポートして静かな場所に移動したいが、先生(樹)が学園の中では許可がおりたとき以外には瞬間移動やテレポートなどの瞬間的に移動する魔法は使ったらダメだと言っていたから使えない。

なぜ、移動魔法を使ったらいけないのか。

それは、

ある特定の人を探しているときにすれ違いになるかららしい。

なんて適当な理由なのだろう。

でも、俺は変に目立ちたく無いからこういう規則はしっかり守る。

目立ちたくないと言っても、もう目立ってしまっているんだけど。

話がそれたな。


...まだ、さわいでてうるさい。

『そろそろ部屋割り始めない?』

俺は割り込むように言った。

「そうだね!蒼空君♡」

俺の隣に座っている厚化粧の女子が腕に絡み付いてきた。

うわぁー、ないわぁー。

俺はこういうタイプの女は苦手だ。

だが、なるべく表には出さないようにしている。

莉沙「そうね。
もう、始めましょうか。」

「「莉沙さん少しお待ちください。」」

セフィとアルバが言った。

セフィとアルバは魔法界全員の名前を知っている。