話していくうちに段々と距離も近くなり
会った時の、衝撃は少し和らいだ

彼女いや、彼は男性だったということ以外私が思っていた通りで、緊張してる私を気にかけてくれる。
お昼は馴染みのあるファミレスにしてくれた。

ただ1つ、ハルさんは少し、いや、だいぶチャラい。

「ねーねーかなちゃんさ、ハルさんって呼ぶのやめない?笑一個しか変わらないしさ〜ハルでいいから」

「えっ、でも。。」

「男の人呼び捨てとか初めて?」

「そ、そんなことないですよ汗」
ず、図星…
「じゃっ、言ってみ?」

…「は、はる」

「ちょっと〜こっちが照れるんだけど」

「言わせたの、ハル…じゃないですか〜」
話せば話すほど「かなこ」の自分を忘れ口調も、前より柔らかくなっていた

ドンドン彼のペースになっていく
初めてのプリ、初めての友だちとのお買い物、初めてづくし。

もうすぐ、帰らなきゃいけない。
…寂しい。帰りたくない。

「かなちゃん今日はありがとうね〜気をつけて帰りなよ〜」

う゛っ…
涙が溢れてしまった

「えっ?えっ?どうしたの?ちょっ、ちょっと、こっちおいで」

泣いてしまい、周囲をきにしてくれたハルは人通りの少ない所に連れてきてくれた
「ご、ごめんなさい…」

ハルの、優しい手が私の涙を拭ってくれる
「かなちゃん、どうしたの?」

「ハルと離れたくない、帰りたくないの」
ギュッと抱きしめてくれた

耳元でハルが
「そんな事言わないで、また会えるから」
おデコにチュッと軽くキスをされた
びっくりして涙が止まってしまった

「あ、泣き止んだ!」

そんなハルの言葉とキスで私はたちまち笑顔になった

「またね」