僕は別れてからずっと空海のことしか頭になかった。

なんでまだ好きなのに。なんで。

3月の最初らへんの出来事だった。

それからまもなくして、学校恒例の【自分を語る会】というのが行われた。

自分を語る会とは言葉の通り自分を原稿用紙三枚くらいで語る事なのだ。

が、ぼくは人前に立つのが嫌いっていうか苦手だ。

でも、自分の事を伝えたくて勇気をふりしぼった。

終わった頃...

「ひかりー!!がんばったね!お疲れ!」

「頑張った。」

「お前いいこと書くじゃねぇか」

と誉め言葉が飛び交ってきた。

正直嬉しかったけど恥ずかしくて黙ったまんまだった。