突然、美由希から渡された紙。

そこには
【今日の帰りの会の後、教室に残って
ください】と書いてあった。

坂町はこれって告白とかかな?と
ありもしない事を考えてしまった。

もちろん自分でもそんなことはないと
ちゃんと分かっている。

なぜなら美由希はこのクラス、いや
この学校でトップ5に入るくらい
可愛いとみんなから言われている。

そんな彼女が微妙な顔のオレに
告白だなんて百年待ってもないだろうと
坂町は自分の容姿を再確認し
冷静に物事を判断した。

きっと授業で分からなかったところを
教えて欲しいんだろうなと考えていた。

そして数時間が経ち、帰りの会を終え
坂町と美由希は皆がいなくなるまで
教室で静かに待っていた。