その夜──
継母と姉二人はシンデレラを置いて、
お城の舞踏会へ出かけていきました。
シンデレラは
ベッドの上でシクシクと泣いて……
いなくて、
思いっきり眠っていました。
シンデレラ
「フォアグラ……トリュフ……キャビア……
世界の三大珍味、食べてみたかった……
ムニャムニャ……」
王子様よりも食べ物。
そんな、花より団子なシンデレラの前に、
突如(とつじょ)現れたのは……
キラキラキラ~……
魔法使いのお姉さんです。
魔法使い
「おぉ。泣くのはおよし、シンデレラ……」
しかし……
シンデレラ
「うーん……お腹すいたぁ~……ぐー……」
魔法使い
「って、寝てるしっ!」
シンデレラはグッスリと眠ってて、
魔法使いに全然気づきません。


