シンデレラ
「王子様!ケガはないですか!?」
王子
「あぁ、大丈夫だ。
ありがとう、また助けられたね。
そして……やっと会えた」
王子様にやっと笑顔が戻り、
シンデレラの手を取りました。
シンデレラはドキッとしつつも、
手を離そうとしました。
シンデレラ
「王子様っ……手が汚れてしまいますっ」
王子
「そんなことはいい。それよりお願いだ。
私と……結婚して下さい」
シンデレラ
「えーっ!?結婚ーっ!?」
王子
「どんな姿でも私の気持ちは変わらない。
だから……
あなたの気持ちを聞かせてほしい」
シンデレラ
「わっ、私は……」
シンデレラはすごく嬉しかったし、
王子様の気持ちに答えたかったのです。
けど、継母達を見ると……
シンデレラ
「私……王子様とは結婚出来ません!」
大臣
「えぇー!!また断るんかーい!!」
王子
「それはどうしてっ!?」
継母
「まさか、お前……
まだ『お城の生活がダルそうだから』
とか、思ってるんじゃないでしょうね!」
シンデレラ
「そうじゃなくて!だって……お母様達が
私を大事に想ってくれてるから……
だから私……
お母様達から離れるなんて出来ない!」
継母
「シンデレラ!あんたって娘はっ……」
一番目の姉
「私達のことはいいのよ!」
二番目の姉
「そうよ!あんた幸せになりなさいよ!」
と言いながらも、継母達も、
シンデレラと離れるのを寂しく思い、
涙目になっていました。
シンデレラ
「お母様……姉さん達……」
シンデレラまでも
泣き出してしまいそうになると……
王子
「……それなら心配ない。
お三方もお城で一緒に暮らせばいい」
シンデレラ&継母達
『えぇーっ!?』
王子様の太っ腹発言に、
シンデレラと継母達は驚きまくりました。
王子
「よいな、大臣!」
大臣
「はい!もちろんですとも!」
継母
「あっ……ありがとうございます!」
これには、継母達も大いに喜びました。


