と、その時！
兵士
「王子ーっ！！覚悟！！」
王子
「えっ！？」
一人の兵士が突如、
王子様に襲いかかってきたのです！
急なことで、
大臣も他の兵士も油断してしまって、
王子様を守り切れません！
王子
「くっ！」
シンデレラ
「王子様、伏せて！」
王子
「は、はいっ！」
シンデレラは助走をつけて、
伏せた王子様を台にして飛び越えると……
シンデレラ
「どりゃあーーっ！！」
兵士
「ぐはぁっ！！」
得意のドロップキックを
兵士にかましました。
その拍子に服の中から、
もう片方のガラスの靴が
落ちてしまいました。
大臣
「おぉ！それは、
あの美しい娘と一緒の技ではないか！
しかも、あの靴がもう一つ！」
兵士が倒れこむと、
他の兵士が取り押さえ
兜をはぎ取りました。
するとその兵士の正体は、
あの黒づくめ集団の仲間だったのです！
兵士
「おのれ！兵士に成り済まして
紛(まぎ)れていたとは……こいっ！」
黒づくめ
「クッソー！」
黒づくめはそのまま、
兵士に連行されていきました。
大臣
「なんということだ……
この娘があの方だなんて……」
これで大臣は、ようやくシンデレラを
信じることが出来ました。
