「でも……もう、考えるのも面倒なんだよね……」
そうして零れた言葉は、最早他人事だった。
ヤケクソで顔を上げて烏龍ハイに口をつければ、ジロリとマキに睨まれる。
「何、その投げやりな言い方は!アンタ、自分のことなのに真剣に考えてるの!?」
「か、考えてるけど、ちょっともう考えてる時間が面倒だし、勿体無いなぁって……」
「はぁ!?」
多分、いや絶対、その言葉がマキに火を付けた。
次の瞬間、今まで以上に鋭く睨まれて、思わず背筋が寒くなる。
「アンタねぇ、面倒くさくなってる場合じゃないから!そもそも勿体無いって何!?これで、辰野さんの誘いを断ったら、そっちの方が勿体無いわバカ!」
「う……っ、」
「恋のキッカケを面倒臭がったら、もう何も始まらないじゃない、バカ!一生おひとり様でいる覚悟もないくせに!もう、本物のバカなんだから!蘭のバカ!ホント、バカ!」
「な、何も、そんなにバカバカ言わなくても……!」
「だって、呆れるくらいバカなんだもん」



