「日下部さん、俺は本当に─── 」 ─── コン、コン。 「── !」 「……っ!?」 と。辰野さんの唇が、私に何かを告げようとした、瞬間。 突然打ち合わせスペースのパーテーションが軽快なリズムで叩かれて、私たちは互いに肩を揺らすと弾けるように音のした方へと振り向いた。