「そもそも、僕なんかは豆乳自体が苦手で」
「ふふっ。それ、ウチの不破も言ってました。男の人って、豆乳が苦手な方、多いですよね」
「……へぇ、不破さんも?」
「はい。不破は " 豆をすり潰した味しかしねぇ " って、身も蓋もない文句を……」
「不破さんなら、言いそうだなぁ」
「そもそも豆乳って、今やヘルシーの代名詞みたいなものですし。そこへ来てヘルシーって言葉は女性にとって心の救済だから、豆乳は女性の救世主なんです」
思わず、その時の不破さんを思い出してくすくすと笑みを零せば、そんな私を見て、辰野さんは何故か曖昧な笑みを浮かべた。
「……やっぱり不破さん、ですよね」
「え?」
「いえ、なんでも」
「…………?」



