イジワル上司に焦らされてます

 



「……あ、そういえば昨日、メニュー担当と話して、ソイ(豆乳)を使ったメニューも充実させようって話になったんですよ」



と。

一人でそんな思惑を巡らせていれば。

どこか、楽しそうに。それでいて私の様子を伺うように、辰野さんは話しを始めた。


でも、その言葉の真意はわかってる。

ソイメニューの設定は、前々回の打ち合わせで私が強く押した部分でもあって、提案が通ったということは、私の意見が採用されたということだ。



「日下部さんの意見、本当に参考になるってメニュー担当も絶賛してます。他にも意見を聞きたいし、今度機会があれば、是非ご挨拶させてほしいって」


「わ……本当ですか。こちらこそ是非ご挨拶させて頂きたいですし、とても嬉しいです!」



再び、心の中でガッツポーズ。

つい声を上げて微笑めば、彼もまた嬉しそうに笑った。