話しながらニヤニヤと笑う2人を前に、今度こそ熱くなった頬を隠せなかった。
というか、いい大人が寄ってたかって年下をからかって楽しいですか、大人気ない……!!
心の中でそう反論をしてみるものの、未だに動揺の名残に虐められている私は、いつものようにそれを声にすることができない。
……実際、図星なところもあるし。
っていうか、そんなところばっかり目敏くてどうするの、そのスキルは自分の奥さんだけに使ってよ、既婚者コンビ……!!
「なぁなぁ、不破。今の話、どう思う?日下部ちゃん、絶対危ないよな?」
「もしかしたら今回の仕事を通して、日下部さんを辰野さんに盗られちゃうかも─── 」
「 " お客様が心地良く休めるように広くスペースを取る " だけじゃあ、弱いよなぁ」
「…………へ?」
「それ以外にも、このカフェの売りとなるものを作らなきゃ、チェーン店展開なんて夢のまた夢だと思うけど」
と。2人の言葉を遮って。
今の今まで、そこにいるのかさえわからないほど黙りこくっていた不破さんは、唐突に口を開いたかと思えば私が持ち帰った企画書に目を通しながら思ったままの意見を述べ始めた。
「ただ、店内が広いってだけじゃあ、ここに来る理由には弱すぎる」
だけどそれは、私が辰野さんから話を聞いた時に思ったこととまるで同じで、思わずドクリ!と大袈裟に心臓が飛び跳ねた。



