「もちろん、店内には広く見えるような工夫もする予定ですが、外にテラス席も用意する予定で」



……というか私も、遠目で彼の姿を見たことはあったけど。


こんなにも近くで見たのは初めてだから、今更、みんなが口にしていた彼の凄さを思い知る。


これは……うん、多分。いや、絶対。

辰野さんの評価を上げているのはその仕事ぶりだけでなく─── それはそれは爽やかかつ整った、その容姿も関係しているに違いない。


清潔感溢れる黒髪短髪、くっきり二重の綺麗な瞼に黒目がちの瞳。


通った鼻筋に……形の良い唇、甘いマスク。


如何にもスポーツをやっていました、または未だに趣味でやってますっぽい身体、理想的な高身長。


そして、その身体でこれでもかというほどスマートに着こなされた品の良いスリーピーススーツなんて、フェチからしたら堪らない逸品。