カチカチと、時計の針が時間を刻む音がする。
不破さんはそれだけ言うと、間抜けな顔をしているであろう私を真っ直ぐに見つめたまま、フッと柔らかに口角を上げた。
「……っ、」
その表情にドキリと心臓が跳ねたのは、無駄に整い過ぎた顔立ちのせいに違いない。
慌ててもう一度視線をPCに戻してメールの画面をスクロールすれば、未読メールの中にもう一通、宇佐美さんからのメールを見つけた。
【不破さん、早急なご対応ありがとうございます、助かりました!また、日下部さんの件も了解しました。日下部さんもお忙しいのですね。では、何かありましたら不破さん宛てにご連絡させて頂きますので、よろしくお願い致します。】
メールを読んで、思わずガクリと項垂れる。
カフェの件に夢中になり過ぎて、早速、通常業務を疎かにしてしまった。
ホント、何やってんの私……



