「不破、さん……」
「日下部……お前、何やってんだ」
自身のデスクのPC前に立ったまま。
中腰になりながら画面を眺めていた不破さんは、その格好のまま固まってこちらを見ていた。
「何やってんだ、って……不破さんこそ、何やってるんですか……」
口をついて出たのは、ごく自然な疑問だ。
だって、次に会えるのは週明けの月曜日だと思っていたのに……何故か、打ち合わせ仕様のスーツ姿の不破さんが、今目の前にいる。
嫌味なくらいに良く似合う、ビジネス用のブラックスーツ姿に一瞬見惚れて、慌てて思考を呼び戻した。
いや、ビジネス仕様のスーツ姿なのは出張に行っていたからこそかもしれないけど……
だとしても、やっぱり、なんで今ここに不破さんがいるの?



