「あっ」
「星野くん」
前髪が下され、メガネはいつもと違って茶色のフレームだった。
格好もいつものスーツ姿ではなく、黒のジャケットに白地のインナーシャツ、濃紺のジーンズを履いている。
「課長……」
「星野くん」
いつもみる姿よりも数段素敵なひとにみえた。
「お二人、仲いいですね」
黒色のキャップを目深にかぶり、サングラス姿に無精髭を生やした男性がこちらを向いて口元をにやつかせていた。
「えっ、あ、これください」
「二階堂作品に興味あるんですね」
「この作品だけみたことがなくて。どうしても欲しくて。で、挿絵を描いていた方の色紙を買ったらポストカードをいただいて」
といって、持っていたポストカードをみせた。
すると店員の男性はサングラスをはずし、ポストカードをまじまじとみると、口元から笑みが消えた。
「このポストカードはどこでもらったんですか」
「あ、あの、駅前で二階堂作品の絵を描いて売っている方からいただきました」
そうですか、と納得したのかウンウンと首を縦に振っていた。
けっこうレアな本なのでお高いのかも、と思って裏表紙にある値札を確認したところ、よくある古本屋で格安で売られているぐらいの値段に驚いた。
お金を払い、袋に入れてもらっているとき、隣で桐島課長がワゴンに詰まっている本を眺めていた。
「星野くん」
前髪が下され、メガネはいつもと違って茶色のフレームだった。
格好もいつものスーツ姿ではなく、黒のジャケットに白地のインナーシャツ、濃紺のジーンズを履いている。
「課長……」
「星野くん」
いつもみる姿よりも数段素敵なひとにみえた。
「お二人、仲いいですね」
黒色のキャップを目深にかぶり、サングラス姿に無精髭を生やした男性がこちらを向いて口元をにやつかせていた。
「えっ、あ、これください」
「二階堂作品に興味あるんですね」
「この作品だけみたことがなくて。どうしても欲しくて。で、挿絵を描いていた方の色紙を買ったらポストカードをいただいて」
といって、持っていたポストカードをみせた。
すると店員の男性はサングラスをはずし、ポストカードをまじまじとみると、口元から笑みが消えた。
「このポストカードはどこでもらったんですか」
「あ、あの、駅前で二階堂作品の絵を描いて売っている方からいただきました」
そうですか、と納得したのかウンウンと首を縦に振っていた。
けっこうレアな本なのでお高いのかも、と思って裏表紙にある値札を確認したところ、よくある古本屋で格安で売られているぐらいの値段に驚いた。
お金を払い、袋に入れてもらっているとき、隣で桐島課長がワゴンに詰まっている本を眺めていた。

