きっちりぴっちりしていないと気が済まないカタブツ課長は毎度のように昼休み、非常階段でおにぎりを頬張っている。
多少の雨風がしのげるこの非常階段を気に入っているみたいだ。
「カタブ……桐島課長」
「ん? 星野くん、どうした?」
「疲れませんか?」
「仕事のことか? 別に。しっかりやりこむことに意義があるんだから」
「そうではなくて」
一瞬無理してるのかな、なんていう心配が頭をよぎってしまった。
「しいていえば、この時間が社内で一番、至福のときかな」
そういって、桐島課長は穏やかに笑みを浮かべた。
その顔、総務課のみんなにみせたらいいのに、と思ってしまう。
「さて、仕事、仕事」
といって、いつもようにわたしの姿をみると、わたしの脇を通り逃げるように中へ通ずるドアを開けて中へと入っていった。
不思議なひとだな。
いつも昼休みには朗らかにしているのに、仕事中は無表情で無口でことあるごとにわたしを呼びつける。
もとはそんなに悪くないのに、どうして社員に対してあんな態度をとるんだろう。
昼休み限定の課長をみると、そうでもないのに。
高圧的なひとでもなさそうなのに。
それでもあんなかっこいい課長ともし恋愛ができたら。
何を考えてるんだ、わたしは。
ひとりになって風景を眺め、深呼吸をしてから非常階段から中へと戻っていった。
多少の雨風がしのげるこの非常階段を気に入っているみたいだ。
「カタブ……桐島課長」
「ん? 星野くん、どうした?」
「疲れませんか?」
「仕事のことか? 別に。しっかりやりこむことに意義があるんだから」
「そうではなくて」
一瞬無理してるのかな、なんていう心配が頭をよぎってしまった。
「しいていえば、この時間が社内で一番、至福のときかな」
そういって、桐島課長は穏やかに笑みを浮かべた。
その顔、総務課のみんなにみせたらいいのに、と思ってしまう。
「さて、仕事、仕事」
といって、いつもようにわたしの姿をみると、わたしの脇を通り逃げるように中へ通ずるドアを開けて中へと入っていった。
不思議なひとだな。
いつも昼休みには朗らかにしているのに、仕事中は無表情で無口でことあるごとにわたしを呼びつける。
もとはそんなに悪くないのに、どうして社員に対してあんな態度をとるんだろう。
昼休み限定の課長をみると、そうでもないのに。
高圧的なひとでもなさそうなのに。
それでもあんなかっこいい課長ともし恋愛ができたら。
何を考えてるんだ、わたしは。
ひとりになって風景を眺め、深呼吸をしてから非常階段から中へと戻っていった。

