ベタ恋!〜恋の王道、ご教授願います〜

日曜の夜はギリギリまで総一郎さんと一緒に過ごして、次の日、仕事があるので名残惜しいけれど自分の部屋へと戻った。

二階堂さんへ無事にデートができたことを報告すると、最終面談を行いたいということで、会社帰りに月星書房へ寄ってほしいと回答があった。

もちろんそれを承諾して、月曜日、仕事の帰りに月星書房へと寄った。

久々にくるこの場所は以前にきたときと比べて入り口にあったカウンターはなく、奥の部屋もカーテンはなくテーブルと椅子2客のみの、どこかきれいに片付いているかのようで、すっきりとした印象だった。

月彦さんは最初のときとなんら変わらない様子で対応してくれた。

「これでレポートは終了ですね」

「はい。ようやく付き合えることができました」

わたしがそう伝えると、月彦さんは納得したのか、うんうんと首を縦に振った。

「無事におつきあい成功ってことですね。おめでとうございます」

「あ、ありがとうございます。二階堂さんがいなかったら、どうなっていたか。支えてもらえて自信がつきました」

月彦さんはわたしを上から下へと視線を変えながらわたしをみてくる。

「確かに自信がみなぎっている。以前よりも輝いてますよ」

「そうですか? まだつきあってどうなることやらって感じですけど」

まだ始まったばかりだ。

これからどうやって付き合っていいか不安もあるけれど、結婚に向けての道を着実に歩んでいきたいという強い気持ちはある。

「長く付き合えば付き合うほど、新鮮味が失われてしまうことだってあります。最後になりますが、最終的なサポートがありますから安心してください」

「サポート?」

「はい。星野さんと桐島課長さんにとっての幸せな時間をカタチに変えてお返ししますね。まずはお疲れ様でした。僕からの指導はここまでです」

「これで終了ですか」

「はい。受講終了ですが、僕と出会ったことから今日までのことは秘密でお願いしますね」

これで受講も終了したのか、と安心したけれど、月彦さんとこうやって相談できるのも今日で終わりなんだな、と寂しい気持ちになった。