ベタ恋!〜恋の王道、ご教授願います〜

桐島課長の顔をまともにみられなかったけれど、シャンパンを飲み干すと、わたしをお姫様だっこする。ゆっくりとベッドの上におろされた。

するりと器用にバスローブの紐をとかれ、バスローブを脱がされる。

まっさらな体を桐島課長にさらけだされ、恥ずかしくなって後ろ向きに体をねじろうとしたけれど、すぐに組み敷かれ、桐島課長がわたしの体の上にのる。

少しだけ体が冷えていたけれど、肌を重ねた瞬間、桐島課長の熱で暖められる。

震えながらも、桐島課長の唇や舌、指がわたしの体の隅々までを知り尽くそうとしていた。

くすぐったいこともあるけれど、次第に体の奥底で眠っていた大人の本性が現れてきたみたいだ。

恥ずかしい部分にさしかかったとき、桐島課長の手がとまり、わたしの顔をのぞいた。

そのまなざしはいつもみる桐島課長と違ってやさしくもあり、わたしを知ろうとする好奇心が見え隠れしている。

「怖い?」

「……怖くないといったら嘘になりそうです。自分が自分でなくなりそうな気がして」

「大丈夫。ずっと離さないから」

「桐島課長……わたしも」

桐島課長自らの手で着ていたバスローブを脱ぐ。

引き締まった体を密着してきた。

重さを肌で感じながら、受け入れた。

あんなに怖かったはずなのに、これも桐島課長のやさしい指導のもとなのだろうか。

「好きだ。ずっと俺のそばにいてほしい」

息を殺しながらも、何度も何回も好きだ、大好きだと耳元でささやいてくれる。

わたしも桐島課長と同じくらい好き、大好きを繰り返しているはずなのに、口を開いても、別の声があふれてくる。

桐島課長のことを好きで桐島課長もわたしを好きでいてくれるなんて。

気持ちと気持ちがぶつかった瞬間、全身に甘いしびれが伝わる。

わたしと桐島課長は一つに混ざり、溶けた。