「本当はあのハンバーグ屋さんにしようと思ったけど、付き合ってはじめてならこっちのほうがいいのかなって思ってね」
「桐島課長と来られるだけで幸せですよ」
二人でフルコースを堪能する。
いつも会社でも非常階段でも顔を合わせる桐島課長なのに、今日はどこか違う雰囲気を漂わせている。
テーブル越しに淡くオレンジ色に照らされているからなのかな、と勝手に思う。
「安心しておいしいご飯を食べられるよ」
「そうですよね。緊張してました」
「実は今も緊張してるんだけどね」
そういって小さく笑った。
フルコースがテーブルにのせては消えていく過程にフルコースのその先にはきっと何かがあるんだな、と予感しながらも気にしないように目の前に座る桐島課長をみながらおいしい料理に舌鼓を打っていた。
「ごちそうさまでした。終電までまだ間に合いそうですね」
レストランで桐島課長が会計をすませ、レストランと他の店舗の間にある廊下を抜けていこうとしたときだった。
「今日は気にしなくていいんだよ」
桐島課長はその場に立ち止まっていた。
どういうことですか、と言おうとした。
恋愛ドラマでよくある展開であることはわかりきっている。
「嫌ならいいんだ。上に部屋とってあるから」
真剣なまなざしをわたしに向けている。
怖いけれど、その先を桐島課長に教えてもらいたい。
「……はい」
震える手でしっかりと桐島課長の手を取り、ロビーに戻ると、フロントに寄ってチェックインを済ませた。
エレベーターに乗り、わたしの心臓も階が上がるたびに高鳴っていく。
30階という眺めのいい高層階に部屋をとってくれた。
桐島課長が部屋のドアを開けてくれて、わたしから先に中へ入る。
大きな白いベッドが存在感を表しているけれど、それを無視して大きな窓ガラスの前へいく。
レストランでみせた外の景色よりも宵闇が濃くなり、街並みの景色が宝石をちりばめたように光瞬いていた。
「きれいだね」
わたしの背中越しに立つ桐島課長からそんな言葉が聞こえてホッとした。
「桐島課長と来られるだけで幸せですよ」
二人でフルコースを堪能する。
いつも会社でも非常階段でも顔を合わせる桐島課長なのに、今日はどこか違う雰囲気を漂わせている。
テーブル越しに淡くオレンジ色に照らされているからなのかな、と勝手に思う。
「安心しておいしいご飯を食べられるよ」
「そうですよね。緊張してました」
「実は今も緊張してるんだけどね」
そういって小さく笑った。
フルコースがテーブルにのせては消えていく過程にフルコースのその先にはきっと何かがあるんだな、と予感しながらも気にしないように目の前に座る桐島課長をみながらおいしい料理に舌鼓を打っていた。
「ごちそうさまでした。終電までまだ間に合いそうですね」
レストランで桐島課長が会計をすませ、レストランと他の店舗の間にある廊下を抜けていこうとしたときだった。
「今日は気にしなくていいんだよ」
桐島課長はその場に立ち止まっていた。
どういうことですか、と言おうとした。
恋愛ドラマでよくある展開であることはわかりきっている。
「嫌ならいいんだ。上に部屋とってあるから」
真剣なまなざしをわたしに向けている。
怖いけれど、その先を桐島課長に教えてもらいたい。
「……はい」
震える手でしっかりと桐島課長の手を取り、ロビーに戻ると、フロントに寄ってチェックインを済ませた。
エレベーターに乗り、わたしの心臓も階が上がるたびに高鳴っていく。
30階という眺めのいい高層階に部屋をとってくれた。
桐島課長が部屋のドアを開けてくれて、わたしから先に中へ入る。
大きな白いベッドが存在感を表しているけれど、それを無視して大きな窓ガラスの前へいく。
レストランでみせた外の景色よりも宵闇が濃くなり、街並みの景色が宝石をちりばめたように光瞬いていた。
「きれいだね」
わたしの背中越しに立つ桐島課長からそんな言葉が聞こえてホッとした。

