ベタ恋!〜恋の王道、ご教授願います〜

突然の宣戦布告に予想はついていたけれどまさかの告白に驚きを通して感心してしまう。

というか話し終わってスッキリしたようでいつもよりも仕事が早いように思える。

「まだここの準備やってないよね。やるから」

といってわたしが持っていた表を取り上げると、牧田先輩は率先してサクサクと仕事を進めている。

置いてきぼりを食らわされた、そんな気分だ。

どうしてすぐに反論できなかったんだろう。

桐島課長のことを好きだって言えばよかったのに。

言ったところで牧田先輩がもっと対抗心を燃やしてしまうんだろうか。

これも月彦さんに聞いてみたほうがいいのかもしれない。

各部署の棚に必要な備品を並べ終えて外へ出る。

牧田先輩の数歩後ろを歩く。

シャキッと背筋をのばし歩く姿にさらに自信をもっているかのように思えた。

総務に戻ったときも牧田先輩はただいま戻りました、といつもより大きな声で、どこか吹っ切れた感が出ていた。