約束 ~ 繋がれた手 ~




と浩志が入ってきた

「だい…じょう…ぶ…ゴホッゴホッ」

咳のせいでつまりつまりだったけど

「そーか、寝てろよ」

浩志はわかってくれたみたいで、私の布団をかけ直してくれた

静かに私のそばへよってきて何も言わず頭に触れた

「晴香 …」

この静かな空気を浩志の言葉で打ち切った

「ん…?」

「お前…頑張り過ぎてんだよ… 。ごめん…。」

なんで謝るの?

謝ることしてないよ?

「浩志…謝ることないって …」

「俺がもう少し強ければお前を守ってやれるのに」

ううん。そんなことない 。

いつも守ってくれてるよ 。

そう言おうと起き上がる