約束 ~ 繋がれた手 ~





いつの間にか浩志あんなに大きくなってる

小学生の時は私と変わらなかったのに

って思いながらボーッとしていたら

「晴香」

大人っぽい声で浩志が後ろから声をかけてきた

「んぇ?」

ボーッとしてたからか、返事が可笑しくなった

「はははっ」

と急に浩志はお腹を抑え笑い始めた

「なに?」

なにで笑ってるのかわからなくて聞くと

「いや、だって、面白い…!」

と途中で言葉をやめて笑い続ける

「バカ」

それだけ言って私は浩志をあとにする

すると

「待て待て、置いてくな」

置いてくなって浩志が悪いんでしょ!

と言いたくなったけどやめた

浩志は笑ったまま、私は早歩き 。