約束 ~ 繋がれた手 ~





びっくりしすぎて声が大きくなった

「可愛いって、男子が。ほら」

るいは男子達に指を指した

それにつられて見ると、男子が私とるいの方を見ていた

そして … 浩志 … は

って、おい!

浩志は、女の子に夢中 。

「ちょっと、ごめんね、」

るいに誤りを入れて浩志のところへ行く

「ねぇ、浩志?」

顔は笑顔のまま。声はキレた感じ 。

「ん?」

浩志は私を見るなりびっくりした顔をした

「なにしてんの?」

「なにって、女の子に話しかけてる」

すぐ、開き直る 。

浩志のお得意技。このくせは小学生の時から変わらない

「ふーん、反省してないんだぁ」

浩志はつい1ヶ月前にも街でナンパをしていた

「してるって!」

私が頬をつねると、私の手を叩いた

「次やったら、ないからね?」

次。次。って言ってるけど別れる気はない

「はい、すいません、晴香さま」

そう言って、女の子たちにごめんね!とかいって私についてきた