夕方になって、病院の時間もあってお母さんも浩志も帰った

帰った後は1人静かな部屋だった

体を動かすと少し痛いけど起き上がれるようにはなった

起き上がり周りを見渡してると

「晴香ちゃーん、ご飯でーす」

「ああ ! 茉琴ちゃん !」

お母さんたちがいた時はうまくしゃべれなかったけど今ではすらすら話せる

で、茉琴ちゃんというのは私が小さい頃からお世話になってる看護師さん

「茉琴ちゃんって呼び方やめてよね 」

「えぇ」

「えぇ、じゃない、えぇじゃ。明日には大部屋に行けるからね」

ご飯を机の上に置いて茉琴ちゃんは部屋を出た

とにかく病院食はまずい

そして、食欲もなかったからりんごジュースくらいしか飲めなかった

食欲がない分眠くなってきて私は目を閉じた