「… お …かあ … さん ?」
少し詰まったけどお母さんと呼べた
「ん ? なに ?」
「ご …めんね …」
ごめんね、と言えた … 。
「何言ってるの … ! 晴香が謝ることないじゃない」
泣きながら私を抱きしめてくれた
「あり … がとう …」
そう言うと、うんうん と頭を上下してもっと強く抱きしめて私から離れた
「こう … し … ?」
私は浩志の名前をいった
「ん ? 」
「めい … わく … かけて … ごめん … ね」
私の目から涙が出たのがわかった
「何言ってんだよ、謝んのは俺のほうだよ」
「ち … がう …」
涙声になりながらいった
「ごめんな、ほんとに」
浩志も涙声になっていた。すると私の手に暖かい感触が触れた
浩志が私の手を握ってくれた … 。

