私は自分のベッドにいって、私は浩志のベッドを見つめていた
どのくらいたったかはわからない 。
だけど
「晴香ちゃん?」
先生がホッとしたような顔でこっちを見ていた
「先生…」
「浩志くん、大丈夫だよ 。そばにいてあげて」
そういって、歩き始めた 。
私も、ベッドから降りて先生の後ろを歩く
着いたのは、集中治療室 。
浩志は、酸素マスクをして、呼吸をしていた
「よかった…。先生…ありがとう…」
「うん」
と肩を叩き、先生は後ろに歩いていった 。
私は
ガラガラ────
部屋に入っていく 。
「浩志…?」
返事はないと思いながらも、浩志を呼んだ
でも
「ん…?」
マスクをしているからか、声はこもっているものの、ちゃんと声は出ていた
「大丈夫…なの?」
そう聞くと、起き上がろうとしたから
「大丈夫、大丈夫。寝てて」
肩を押して、寝かす 。
少し、苦しそうだったけどそばにいれるだけでよかったから
なにも言わなかった 。
「ごめん…な」
最初に口を開いたのは、浩志だった
「謝んないで。これは抑えられることじゃないからさ 。」
「でも…」
「でもじゃないよ 。いいの 。生きててくれただけで 。」
へへっと笑うと、浩志も笑ってくれた 。
浩志…だ 。
よかった … 。

