「そうか、、?」

コテン。と首を傾げる瑠香。
悪い噂は流れていても、可愛ものには赤面するのが男の本能。と言ったところだろうか。

「もー!るーちゃんは本当無自覚!!」

「風音、意味がわからない。」



「よう、、、」

「、、、」

「あ、おっはよー、えーっと、、、久瀬くんね!」

「いや、俺久我な。」

「あぁ!ごめんごめん!久我くんね!」


碧の挨拶にガン無視する瑠香の代わりに挨拶する風音。
碧の後ろから歩いてきた悠希が風音を見つけて毎朝恒例の告白を始めた。

風音の手をギュッと握り、片膝ついて毎朝告げる。


「おはよう。風音。
今日も可愛い、今日も大好き。だからはやく俺のモノになって?」


きっと、この学校のそこらへんの女子ならイチコロでやられてしまうだろう甘々な言葉。

しかし、風音は瑠香と毎日共に過ごしているだけのことはあり、瑠香一途なのだ。


「おはよう、菱田くん。
毎朝鬱陶しいくらいの愛をありがとう。そろそろ離してくれないかな。るーちゃんの顔がとっても怖いの。」


「そんな、、、!俺は、、、、!!」


「、、、。
そろそろ鬱陶しいを通り越してウザいかな。」

ニコッと笑いながら毒を吐く彼女を見て、フッと笑ったのは


まぎれもない瑠香なのでした。





「(わたしはるーちゃん一途だもん!)」

←※けして、百合なわけではありません。