「てめぇぇ!!!」
そう叫んで殴り掛かってきたのは赤髪の大庭だった。
しかし、瑠香は軽々と避け勢いに任せて殴ろうとした大庭は転げていった。
「るーちゃん……」
「おい、碧架の人間。
自分が日本一で浮かれているのは別に良いが。風音に手を出すことだけは許さない。お前たちの仲間になることは一度もない。これからもあり得ない。二度と近づくな。」
そう早口で伝えると何事もなかったかのように席に座った。
殴られた久我と菱田はただ茫然としていた。
そして幹部のみんなも「(あの総長と副総長が…)」とびっくりした感情を隠せないでいた。
静かに教室から出ていく佐倉。「(調べてみよう。あいつのこと。)」そう胸に秘めパソコン室に向かっていった。
ざわつく教室。
それと同時にチャイムが鳴り響いた。
授業の開始時間のチャイム。

