「ほんとに!いい名前。
わたし、雨が好きだから羨ましい!」

「っは?ば、馬鹿じゃねえの。」

顔を赤くする雨くんに自分が言った言葉の意味を理解してこちらまで赤くなってしまった。

「あ!今のは!空からふってくる雨で、、」

「わかってるから。ちょっとこっちきてみて。」

少し笑いながら手招きする雨くんに
駆け寄ると、雨くんの足元でうずくまる子猫に気づいた。

「わあ、可愛いね。」

「だろ?いつも雨の日はここにいるからさ。餌とかあげにきてる。」

「そうなんだ!あ、のさ、、
わたしもこれから来ていいかな!」

「勝手にしたら。それは君の自由だし」

そっぽを向きながら言う雨くんに
微笑むと、雨くんもそれに気づいて
微笑み返してくれた。

なんだか嬉しいなあなんて気持ちで
いっぱいでいると、ゆっくりと雨くんが
遊具から出た。

「雨、止んだみたいだね。」

「うん!」