そして、10分後かな??

「由乃ー?落ち着いた??

今、ゆう呼んでくるから

そしたら、うちらに話せる??」


「うん。」


そう、一言いうと、りか達は満面の笑みで

「わかった!!まっててね!」

その一言を言い残してゆうを

呼びに行ったんだ。



ガラガラガラッ


保健室のドアが開くと

「由乃ー?話してくれるのー?」

なんて、嬉しそう


嬉しそうな顔見るとあの話が言いずらい


でも、3人には知って欲しかった。


だから、すべてを話した。



「あのね?りゅうちゃんがね。」


ここまで呟くと喉が苦しくて

息ができなくなるようなほど苦しくなった


「ゆっくりでいいよ。」

そう、りかが言ってくれる。


だから、もう1度深呼吸して

話し始めた。

涙は出てくるし苦しい

でも、何一つ文句を言わずに

頷きながら聞いてくれた。


「あのね、りゅうちゃんが…
りゅうちゃんが死んじゃった。」

こう言うと三人の顔が一気に曇った

「りゅうちゃんは脳腫瘍だったんだって。
もう、手遅れで手術も出来なくて…
遅める薬飲むしかできなかった…んだって
うっ…それが分かったのは…
うちと、別れる前だった…って。

ねぇ、どうしたらいい?うち辛いよ。

辛くて死にたくなる。」


そう、言ったら3人は


「話してくれてありがとう。
辛かったね。由乃は優しいね。」

優しい?どこが?
うちは、優しくなんてないよ。

そう、言うと

「由乃は優しいよ。
今でもりゅうちゃんを想ってて
どうしたらいいか、1人で悩んでた

そうでしょ??」


「う…っん。でも…りゅうちゃんは

もう居ない。もう会えないんだよ…」


そう泣きじゃくってるとあっきーが

言ってくれた。

「由乃?りゅうちゃんの願いは??

由乃が諦めてどうするの?」


諦めてないよ。ただ辛くて苦しいの。

会いたくても会えない。


ただ、そう思ってた。


でも、次の瞬間はじめて、ゆうが

怒鳴った。


「由乃!!いい加減にしなよ!!!
由乃がそんなメソメソして、
りゅうちゃんさんは喜ぶの?!
由乃が生きてるならりゅうちゃんさんの分
以上に生きればいい!!

今の由乃は長生きすることしか
りゅうちゃんさんに出来ないでしょ!!」


そう怒鳴られて分かったよ


そっか。何も出来ない。

今のうちにはそれしか出来ない。

そんなことしか出来ないって。


そう思うとまた涙がすごく溢れてきて

辛かった。

でも、そんな時3人から

抱きしめられた。


ねぇ?りゅうちゃんは

由乃になにをたくしてる??


あの手紙の続きは?どこにある?

そう、思いながら。


3人に



「ごめんね。ありがとう。

いつも、側に居てくれてありがとう。

うちは、りゅうちゃんの分以上に、生きる

これから、生きてくよ。」



そう、伝えた…。


辛いことは誰かに話すと

その話たぶんだけ軽くなる。


この時だろう、そう思ったのは。