朔の席と私の席は、近いようで遠い。というのも、一番窓際の朔。その右にお隣さんの女の子、通路を挟んで私なのだけど。…問題がある。
朔のお隣さんであり、私から見て通路を挟んだ左隣の彼女。私とその娘こそ、犬猿の仲であり、最大の恋敵なのだから!
あ、ほら今も!
「おっはよぉ!朔くん!」
「…はよっす」
んん~とまるで♡がつくような、甘ったるい口調で、朔を上目遣いで見やる天敵!
「…ねぇ、雫!」
「あらぁ、おはよう?花ちゃぁん」
げぇ
思いっきり顔をしかめれば、勝ち誇ったように鼻を鳴らし、朔の腕に手を絡める雫。…悔しい
見たくなくて、ふいっと顔を前に向ける。だいたい、朔も朔なんだ!私には滅多に甘くないくせに、ほかの女の子にはでれでれしてさ!
なんだいなんだい!私という彼女がありながら…!


