「あ、あの…」 きょとんとしてる、目の前の…折野。 「え、や、あの…」 コレ、一歩間違えたら、襲ってる図?! べ、弁解を…。 「あのっ、ありがとう!」 「…え?」 「起こしてくれたんでしょ?」 「いや、まぁ…」 なんとなく照れくさくて、首に手をやりながら、立ち上がる。 「…本鈴、鳴るから」 そう言って、差し出した俺の手のひらに、重なる小さな白い手。