*** それから、およそ40分後 くっと、朔が大きく伸びをした。 あ、かっこいい。 ほうっと見惚れていれば。照れくさそうに朔が斜め前に目を向けて、首筋に手を置く。 あ、朔、いま照れてる。 なんとなく、嬉しくなって。 なんとなく、たまらなく幸せで。 暖かい心のまま、自然と笑顔が浮かぶ。 「…なんだよ」 えへへ、あのね。 「好きっ」 朔、大好き。 瞳を見開いて、それからふっと小さく笑って 「俺も」 って。